カンタ

カンタはリマから150キロほど、アンデス山脈に入ったところにある町。海抜は2500メートルくらい。植民地時代は豊饒の土地として名高く、首都にも近いから、征服者たちは競ってこの町を自分の支配下に置こうとした。町を見下ろす山の頂上（3500メートル）には、インカ時代の遺跡カンタマルカがあり、ここの御堂はカンタの人々の巡礼地ともなっている。クスコやアレキッパほどは著名ではないが、しかし、アンデスの良さを湛えた、味わい深い町である。

撮影：網野 徹哉

ボゴタの人々

ゲリラ、マフィア、パラミリタリー……暴力と犯罪の話題ばかりが報道される国、コロンビア。しかしこの国の都市では、静かなあるいは快活な生活が日々営まれている。コロンビア首都、ボゴタの街角のある日のスナップをごらんください。

撮影：石 橋  純

マドリッド

スペインの中心は何といってもマドリード。映画、演劇、講演会など文化的な刺激にあふれ、食べ歩き、飲み歩きをするにも楽しい町。ただ、近年は治安が悪くなったといわれ、旅行者にとって油断のできない町でもある。

撮影：竹 村  文 彦

クスコ

クスコはインカ文明発祥の地。高度3400メートルの大地の空気は薄い。高山病には気をつけろ！アンデスの伝統的文化とキリスト教の文化が興味深い混淆の姿を見せている。

撮影：網 野  徹 哉

ロサンジェルスの壁画

ロサンゼレス市におけるメキシコ系市民（チカーノ）の壁画米国ロサンゼルス市は壁画の全世界都市と見なされている。マイノリティの移民者と様々の社会的なグループ（主にラテンアメリカ人）が，壁画を通して，チカーノ性のアイデンティティーを示しつつ日々の現実を伝え，またその社会的なルーツを語っている。

撮影：ウリセス・グラナードス

プエルト・リコ

島国プエルトリコは、1898年以来、米国の自由連合州という微妙な立場に置かれつづけている。カリブ海に残された帝国主義の傷痕だ。首都の旧市街ビエホ・サンフアンの美しい景観で知られ、クルーザーの寄港地として人気を集めるこの島だが、北米化に抗する民衆文化も息づている。

撮影：石 橋  純